【続】0.0000034%の奇跡
「そうなの?ていうか、カナちゃんも今遊んでる?」
「これぞモテる秘訣かぁ〜勉強になります」
チーン……と固まる私。
これ以上ないくらいの無表情。
深く頷いているカナちゃんを横目に立ち去ろうとした瞬間。
目の前に手が伸びてきて…!
思わず立ち止まったらまさかのカナちゃんからの壁ドン。
本日2回目………
え?どうしたの?カナちゃん……
目が真剣なんですけど……
顔も近……いです………
まさかと思いきや、ほんの一瞬……
チュッと唇が重なった。
え?え?………えぇっ!?!?
「ほら、女の私でもキス出来ちゃうくらい隙だらけですよ?」
高速瞬きしか出来ず声も出ない。
ヤバイ……心臓爆発する……!
間近で見るカナちゃんは今まで見たことのない表情をしている。
「プッ…!なんて顔してるんですか!アハハ!ウケる…!」
「も、もう…!今のはシャレになんないって!」
「私、そんな趣味ないですけどビックリしてる先生可愛い…!」
白衣の天使……もとい、小悪魔の天使。
驚愕する私を見てクスクス笑ってる。
結果、私は隙だらけなんだと思い知った。