【続】0.0000034%の奇跡



いつものセミナーで講師を務めた後。
帰る廊下で学生から突然の告白。



「先生…!年下に興味ないかもしれないけど、好きです!付き合ってください!」



見慣れない顔だから新入生だと思う。
え?でも私の事…知らない人なのかな?



「えっと……冗談だよね?」



「いえ、真剣です!一目惚れしました!」



真っ直ぐな瞳は嘘がないような気がする。
真面目に言ってくれてるとしたら……



「え……っと……ごめんなさい」



あからさまな悲しい表情に焦る私。



「あの、私…結婚してるので」



「えっ!?結婚!?」



やっぱり知らないんだ……



「はい……だからごめんなさい」



呆然と立ち尽くす学生さんにせめてもの誠意。



「でも、ちゃんと声に出して言ってくれてありがとう」



ヤバ……この子今にも泣き出しそう
こんな打たれ弱いの?今の子は。
目がウルウルだよ〜どうしたらいいの!?






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