【続】0.0000034%の奇跡
ただ目の前に彼の顔があって
「今日は救急で診てくれてありがとね、またね」と慣れた様子で頭を撫でられ帰って行った。
すぐにクリニックに戻りカナちゃんに確認する。
「私、今……やられたよね?」
ずっと見てくれていたカナちゃんはそっとソファークッションを手渡してくれて「うん、やられたね」と言ってくれた。
こうなると周りのスタッフも理解を示してくれる。
私のストレスがキャパを越えた時、ソファーのクッションを思いきり下に向かって殴るのだ。
「うぉー!」と雄叫びながら。
やられた………
一瞬だったけど確かに頬にキスされた。
ムカつくムカつくムカつく…!!
「うぉーーー!!!」