【続】0.0000034%の奇跡



「なっ!告白!?」



素っ頓狂な声を出して驚いているのは愛しのダーリン、智くん。
相変わらずお風呂上がりに髪をセットしてくれて優しい。
「これからは僕が守っていくから」と言わせちゃうくらい私の髪質は良いらしいです。



「うん、ちゃんとお断りしたけどね?久しぶりに純粋なのがきたから」



智くん以来だったな……



「純粋なのがきたから何?キュンときたんじゃないだろうな?」



顔を覗かれてリアクションに困る。
す、鋭いね。
怒らせたくはないけど……困らせたくはなる。
焦って取り乱してほしい。
男にとっては一番面倒な女の心理作戦なんだろうけど。



キュンときたって言ったらどうなるの……?



互いに探り合いながら見つめ合う。



髪をといていた手が頬に触れたかと思えば顎を持ち上げられて…「相手が誰だろうと許さない」って。



意外と効いてる…?
かなり本気な顔つき。
目が怒ってるような…?






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