天罰
「桃さんのことが好きです」

もうこれ以上私も自分の気持ちに嘘がつけないと思った。

「私も・・・悟くんが好き・・・」

「え!? 本当ですか!?」

「うん・・・」

悟くんとだったらしてもいい・・・あれは言い訳で誤魔化そうとした私の本心。

「ホテルも予約してもいいかな?」
「え?桃さんそれって・・・」
「だってもっとずっと悟くんと一緒にいたいから」
「はい、俺もです」

また一つ甘い罪に溺れて、私は彼以外何も見えなくなっていた。
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