ずっと……





「それから、黙っていなくなった理由も聞いた。


俺がいなくなったら、高橋は悲しむからって。

馬鹿じゃないの?余計辛かった。


なのに、松尾の後輩には私の名前を真っ先に出して話してたって...

悪循環!!聞いたとき、泣いたんだから」



松尾がいなくなった3ヶ月後、松尾の後輩が入ってきた。


そして話してくれた。



「悪い...」



「でもね、誰よりも私のことを最初に話してくれたの嬉しかった!!


松尾...ううん、松尾先生。

忘れることできないし、忘れたいとも思わない。


この先ずっと、松尾先生以外好きな人もできない。

だから...好きでいるだけ、いいよね?


付き合ってとか言わない。

好きでいさせて...」



欲を言えば、ずっと松尾の傍にいたいけれど

それは叶わないから。


好きでいさせてくれるだけでいい。



だから、私の決意として松尾先生って呼んだ。





< 19 / 84 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop