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タイトル未編集
七瀬緒麦16歳もうすぐ高校2年生という春休みの終盤。
みんなは希望と不安を抱えているであろうこの時期。
私は憂鬱だった。なぜなら課題が終わってないから。
今も黙々と課題に取り組み中…なのだが、なかなか集中
が続かない。理由は分かっていた。
あの日、陽向と別れた日。私は何もできないまま陽向の
言葉に耳を疑い、ただ立ちすくんで…
引き止めることができなかったことをいつまでもずっと
後悔しているから。理由を聞くことができなかったこと
を悲しんでいたから。
┈┈┈┈┈┈┈ 高校1年生の夏 ┈┈┈┈┈┈┈
「…むぎ…緒麦!」
「うぅん…」
「早く起きないと遅刻するぞ」
「うそっ!?」
ー7時55分ー
完全に遅刻だ。昨日夜遅くまでマンガを読んでいたバツ
だろうか、相当熟睡していた私を父が起こしにくる。
急いで制服に着替え、髪の毛を高い位置でポニーテール
にしてから階段をかけ降りる。
「おはよ!!」
リビングに猛ダッシュで飛び込んて挨拶をした私に父は
「ギリギリセーフってとこかな、
早く家を出ないと。約束している人がいるんだろ。」
と急いでいる私に追い打ちをかける。家事当番私のはず
が朝ごはんができている…(お父さんごめんね…)
うちは私が4歳の頃に母を亡くし、父が今まで育ててく
れた。だから家事は当番制ってこと。
毎朝遅刻するから朝ごはんづくりは私には到底無理とい
うわけ。父もそのことは分かっていて毎朝作ってくれ
る。
「あぁー…ヤバい!!時間がぁー
…でもおなかがぁーうぅー…いってきます!!」
今朝も朝ごはんゲットならず。
駅まで行き、陽向を探す。
陽向はヘッドホンをつけながら壁にもたれている。
「陽向!!おはよ!!ごめん、遅くなっちゃった…」
私は陽向の方に駆け寄った。
「あ、おはよー大丈夫?
電車来たからそろそろ行こっか!」
陽向はヘッドホンを外し優しくそう言ってくれた。
なんとか電車に乗り込めたのはいいんだけど…
いつもの1本後の電車に乗ったから車内は満員。私と
陽向は人に押されて反対側の扉まで流されていった。
陽向は私を庇うように扉に片手をついた状態で正面に立
っていて…いわゆる「壁ドン」…いや、ドンはしてないか
ら「壁タッチ」している。朝から空腹&ドキドキに襲われ
心臓爆発寸前。私はなんとか耐えきり電車を乗り換た。
着いた駅から歩いて高校へ。
さすがに朝からダッシュしてドキドキしてお腹も空いた
し何か食べたいなと思いながらダラダラと正面玄関で靴
を履き替えていた。
「ふはぁー疲れたぁーお腹すいたぁー」
2人で上靴を履きながら私は溜息。するとうしろから
「2人ともおっはよぉー!!って緒麦!!
朝から元気ないねぇ~
ほら、もっとシャキッとしてよー!
そのダルそうな空気が移るだろうが!!」
と大声で話しかけてきたのは中西 夏奈。
高身長でスタイル抜群。その上ハチミツ色の綺麗なミデ
ィアムくらいの髪を緩く内巻きにしたどこからどう見て
も完璧な私の自慢の親友。
夏奈は、私と同じバドミントン部に入っている。
私は中学からバドミントン部に入っていて、そこそこの
実力がある…と信じたいのだか、一方の夏奈ちゃんは、
高校から始めたのに、今では私よりも上手いんじゃない
か?と思うくらいにすごい。まぁ、THEカンペキ
な夏奈ちゃんだから当たり前なのはわかってるけど。
(↑嫉妬)
…なんて考えていると夏奈ちゃんに後ろからバシバシ叩
かれ挨拶をして、嫌々背筋を背筋を伸ばした。
こうやっていつまでもずっと一緒に笑っていられると思
っていた。まだ何も分からない私たちに襲いかかる数々
の試練と何も見えない黒い未来のことを。この時の私は
コレっぽっちも知らなかった。
みんなは希望と不安を抱えているであろうこの時期。
私は憂鬱だった。なぜなら課題が終わってないから。
今も黙々と課題に取り組み中…なのだが、なかなか集中
が続かない。理由は分かっていた。
あの日、陽向と別れた日。私は何もできないまま陽向の
言葉に耳を疑い、ただ立ちすくんで…
引き止めることができなかったことをいつまでもずっと
後悔しているから。理由を聞くことができなかったこと
を悲しんでいたから。
┈┈┈┈┈┈┈ 高校1年生の夏 ┈┈┈┈┈┈┈
「…むぎ…緒麦!」
「うぅん…」
「早く起きないと遅刻するぞ」
「うそっ!?」
ー7時55分ー
完全に遅刻だ。昨日夜遅くまでマンガを読んでいたバツ
だろうか、相当熟睡していた私を父が起こしにくる。
急いで制服に着替え、髪の毛を高い位置でポニーテール
にしてから階段をかけ降りる。
「おはよ!!」
リビングに猛ダッシュで飛び込んて挨拶をした私に父は
「ギリギリセーフってとこかな、
早く家を出ないと。約束している人がいるんだろ。」
と急いでいる私に追い打ちをかける。家事当番私のはず
が朝ごはんができている…(お父さんごめんね…)
うちは私が4歳の頃に母を亡くし、父が今まで育ててく
れた。だから家事は当番制ってこと。
毎朝遅刻するから朝ごはんづくりは私には到底無理とい
うわけ。父もそのことは分かっていて毎朝作ってくれ
る。
「あぁー…ヤバい!!時間がぁー
…でもおなかがぁーうぅー…いってきます!!」
今朝も朝ごはんゲットならず。
駅まで行き、陽向を探す。
陽向はヘッドホンをつけながら壁にもたれている。
「陽向!!おはよ!!ごめん、遅くなっちゃった…」
私は陽向の方に駆け寄った。
「あ、おはよー大丈夫?
電車来たからそろそろ行こっか!」
陽向はヘッドホンを外し優しくそう言ってくれた。
なんとか電車に乗り込めたのはいいんだけど…
いつもの1本後の電車に乗ったから車内は満員。私と
陽向は人に押されて反対側の扉まで流されていった。
陽向は私を庇うように扉に片手をついた状態で正面に立
っていて…いわゆる「壁ドン」…いや、ドンはしてないか
ら「壁タッチ」している。朝から空腹&ドキドキに襲われ
心臓爆発寸前。私はなんとか耐えきり電車を乗り換た。
着いた駅から歩いて高校へ。
さすがに朝からダッシュしてドキドキしてお腹も空いた
し何か食べたいなと思いながらダラダラと正面玄関で靴
を履き替えていた。
「ふはぁー疲れたぁーお腹すいたぁー」
2人で上靴を履きながら私は溜息。するとうしろから
「2人ともおっはよぉー!!って緒麦!!
朝から元気ないねぇ~
ほら、もっとシャキッとしてよー!
そのダルそうな空気が移るだろうが!!」
と大声で話しかけてきたのは中西 夏奈。
高身長でスタイル抜群。その上ハチミツ色の綺麗なミデ
ィアムくらいの髪を緩く内巻きにしたどこからどう見て
も完璧な私の自慢の親友。
夏奈は、私と同じバドミントン部に入っている。
私は中学からバドミントン部に入っていて、そこそこの
実力がある…と信じたいのだか、一方の夏奈ちゃんは、
高校から始めたのに、今では私よりも上手いんじゃない
か?と思うくらいにすごい。まぁ、THEカンペキ
な夏奈ちゃんだから当たり前なのはわかってるけど。
(↑嫉妬)
…なんて考えていると夏奈ちゃんに後ろからバシバシ叩
かれ挨拶をして、嫌々背筋を背筋を伸ばした。
こうやっていつまでもずっと一緒に笑っていられると思
っていた。まだ何も分からない私たちに襲いかかる数々
の試練と何も見えない黒い未来のことを。この時の私は
コレっぽっちも知らなかった。