ふたり
入学式が終わって、
教室での先生の話も終わって
家に帰ろうとしていた時だった。
「一緒に帰ろう!」
さっきの男子ふたりが
声をそろえてあたしを誘ってきた。
不運なことにあたしは今日、
予定が何もない。
最悪だ。
こんなときに限って。
嘘をつくと、相手の本性も知らないし
何されるかわかんないから。
「いいよ」
渋々答えた。
この学校に友達なんてまだいないし。
このふたり人気者そうだから
あたしの人間関係広がるかも。
途中まで。
家が近くなはずがない。
教室での先生の話も終わって
家に帰ろうとしていた時だった。
「一緒に帰ろう!」
さっきの男子ふたりが
声をそろえてあたしを誘ってきた。
不運なことにあたしは今日、
予定が何もない。
最悪だ。
こんなときに限って。
嘘をつくと、相手の本性も知らないし
何されるかわかんないから。
「いいよ」
渋々答えた。
この学校に友達なんてまだいないし。
このふたり人気者そうだから
あたしの人間関係広がるかも。
途中まで。
家が近くなはずがない。