ふたり
「きゃー!駿くん!」
駿がクラスから出ても、
学校から出ても
ちょっと動いただけでも校内、
いや校区内に響く悲鳴。
黄色い声援というか、
これは黄色い悲鳴だと思う。
「駿ってそんなにモテるの?」
休み時間にそう聞いた
あたしが悪いんだと思う。
外を見ていた駿がいきなり振り返った。
次の言葉を言おうと開いていた口が塞がった。
駿が近くて、逆に見えなかった。
どのくらい経ったかわかんない。
あたしも駿もボーっとしてて、
結構な時間そうしていたと思う。
息も止まっていた。
「あ、ごめん」
先に動いた駿が謝ってきた。
あたしが悪いのに。
周りにもたくさんの人がいたから、
恥ずかしくなって顔が赤くなる。
「えーっと、由香俺に何を聞いたの?」
「えっとね、駿って女子に人気があるじゃん?」
「俺がレイミョウ家の人間だからでしょ?」
レイミョウ家?
「ああ、麗冥ね。俺の名字」
駿がクラスから出ても、
学校から出ても
ちょっと動いただけでも校内、
いや校区内に響く悲鳴。
黄色い声援というか、
これは黄色い悲鳴だと思う。
「駿ってそんなにモテるの?」
休み時間にそう聞いた
あたしが悪いんだと思う。
外を見ていた駿がいきなり振り返った。
次の言葉を言おうと開いていた口が塞がった。
駿が近くて、逆に見えなかった。
どのくらい経ったかわかんない。
あたしも駿もボーっとしてて、
結構な時間そうしていたと思う。
息も止まっていた。
「あ、ごめん」
先に動いた駿が謝ってきた。
あたしが悪いのに。
周りにもたくさんの人がいたから、
恥ずかしくなって顔が赤くなる。
「えーっと、由香俺に何を聞いたの?」
「えっとね、駿って女子に人気があるじゃん?」
「俺がレイミョウ家の人間だからでしょ?」
レイミョウ家?
「ああ、麗冥ね。俺の名字」