シェヘラザード、静かにお休み
見えなくてもいい、覚えていて
爆発音が聞こえた。シーラとオリバーとカルメラのいる部屋が少し揺れる。
パラパラと天井から何かの破片が落ちてきた。
「これは貴方のサクセスストーリーのシナリオ通りなのかしら?」
シーラは四発目を生きて受け止めたところだった。
残り二発。正直、カルメラは見ていられなかった。これは拷問に等しい。
革命を起こすときは、誰を傷つけても構わないと思っていたのに。
「おおよそ、王族側についていた貴族たちが決起したんだろう」
オリバーは何ともないような顔をして話す。シナリオ通りというところか。