漢江のほとりで待ってる
そののちクライアントによるオリエンテーションが行われた。
社内でもオリエンテーションを踏まえた基本的な方針会議後、CM作成に向けて由弦は、総責任者である、クリエイティブディレクターに就任した。
由弦はアートディレクターにAwakenより旭信二(三八)にお願いした。当社よりCMプランナーとして仲里優那(なかざとゆうな、二八)とコピーライターに田辺美紀(三〇)起用。他、CMディレクター、CGデザイナー、新人二名。
カメラマンとライトマンの人材選びには、旭信二に任せた。旭はMecha-Kakuseiブランドのビジュアルを確立させた重鎮。だから由弦の信頼も厚かった。
そしてクライアントへ希望を聞き取りに、また細かな調整のため何度も足を運んだ。
先方の予算やプロモーション計画など頭を悩ませながら、日々忙しくしていた。
クライアントの条件を基に、デザインやコピー決めなどの構想が何度も練れた。
基本方針も決まり、編成されたチーム内で挨拶とミーティングが行われた。
制作チームは、残業も多くなっていった。