キンダーガーテン 二   ~優しい居場所に~
一人ドキドキ考えてたら

「はい、どうぞ。」って先生がお茶を入れて来てくれた。

あっ……唯が入れるって言ったのに……。

申し訳なく思っていたら

な~んにも気にしてない顔で

また後ろからギュッとして座った。

……ふふっ……そうだよね。

先生は…そういう人だよね。

いつも自然で温かくて…。おおらかで……細やかで。

唯のずっと先を見て行動してくれるのに……

寄り添って歩いてくれる。

唯がどんなに意地を張っても………

もうこの"好き"は、止められないかなぁ~

「何を嬉しそうな顔をしてるの?」

肩越しに覗き込んで聞いてくる先生に…

クルンと向き直り

「幸せだなぁ~って…」と

とびきりの笑顔で抱きついたの。

!!!

「唯ちゃ~ん!
オレがさっき、かなり我慢してたの…………
伝わってたよね??
…………………ホントに…………。」

なんて、苦笑いしてたけど……

それでも、唯がギュッとしたまま

「ありがとう。」ってつぶやけば……

「こんなに寛いだ顔が見れて…良かったよ。」って…

微笑んでくれた。

いつもより、ちょっと安心した二人は……。

いつもよりちょっと……ラブラブな時間を過ごしてました。

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