キンダーガーテン 二   ~優しい居場所に~
何か作れる物は………

冷蔵庫を覗いていたら

「コンビニ行って来ま~す。」

「何か要るものない??」って…

どうやら、スッカリ飲む気だね!

ビール二箱って……正解だったかも……。

おつかいに行った四人がいなくなると

部屋が一気に静かになって……

「何かおつまみ作ろうかな?」って言う唯の独り言も

しっかり聞こえたみたい……

「肉じゃが~」………って尋ちゃん。

「唐揚げ~!」………って先生。

…………はいはい。

後は、ご飯を仕掛けて……サラダも作っちゃお!

キッチンで準備してたら、尋ちゃんの着メロが……

「あっ!和君だ!!
はいは~い。お疲れさま!
うん、良い子にしてたよ~。ホント、ホント!
着いた??だったら迎えに行く~」

良い子???

唯と先生が何を思っているのかなんて、全くお構い無しの尋ちゃんは

「お迎えに行って来ま~す!」とスキップしそうな勢いで

出掛けて行った。

「強がってたけど…和也さんが居なくて
淋しかったんだろうね!」

先生と二人でクスッと笑ってたら

「オレも唯ちゃんが恋しいよう~」って…

後ろからギュッと抱きしめられた。

「二人の時間が少なくて淋しかった~
ちょっと充電させてね!」って…

先生………可愛い!

ギュッとされるのはまだまだ恥ずかしいけど…

ちょっとだけ………好きかなぁ~。

先生に話すとずっ~としちゃうから……内緒だけどね!

「あぁ~あ。………まだまだ五月蝿いのが続くなぁ~
早く二人になりた~い!!」
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