キンダーガーテン 二   ~優しい居場所に~
「ただいまぁ」

「お邪魔します。」

尋ちゃん達の登場に

「わぁ~!来た。」

「何だか、ドキドキする。」

キッチンを覗いた二人にしぃ~っと合図してリビングへ。

唯を覗いた七人で、リビングはちょっとしたパニック。

「わぁ~!格好いい!!」

「尋ちゃん、メンクイ。」

「でしょう~!!」

大騒ぎの四人と尋ちゃんにタジタジの和也さん。

「お疲れさま。
仕事で疲れてるのに…呼び出してごめんね。
せっかくだから
唯ちゃん、尋ちゃんと四人でご飯でもって思ったんだけど…
何だか尋ちゃんが、馴染んじゃって………。
四人とも幼稚園の先生で、唯ちゃんとオレの同僚。
遠慮するメンバーじゃないから、ほっといて飲もう。」

和也さんを奥のソファーに案内していたら

「和君、お姉ちゃんのお友達。
そして今日から…尋のお友達でもあるの!
お昼寝中のお姉ちゃんと違って、とってもノリの良い楽しい人達だよ!
和君の話しをしたら"逢いたい"って言ってくれたから
一緒にご飯を食べることになったんだよ。」

「ええっ!!オレのことって……
まさか、担任だったことも???」

マズイ!!!

って先生の顔と…

興味津々の四人の笑顔。

「あぁ~!!!
…………和君~こっちこっち!!」

慌てて避難させる先生。

「ええっ!!担任!!」

「まさか、学校の先生!?」

「ウッソ!!小説みた~い!」

「もしかして、姉妹揃って彼氏が"先生"??」

すっかり尋ちゃんの恋にときめいた四人は

「ねぇ~どっちが告白したの??」

「さっき経験済みって……。先生と~??
キャー!!」

「卒業まで誰にもバレなかった??」

「尋ちゃんと他の子って…何が違ったんですか??」

「尋ちゃんって可愛いですもんねぇ~」

尋ちゃんに飽き足らず、和也さんにまで質問を始めた四人に

諦めた和也さんは……

「尋を一人にしとくと大変なので……ちょっと行ってきます。
先生は、唯さんを見て来てあげて下さい。」って先生に伝えて

鬼の餌食になりに行ったそうです。
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