キンダーガーテン 二   ~優しい居場所に~
「お待たせしました。」

唐揚げと肉じゃが。後は、アボカドのサラダとサーモンのマリネ。

エビフライにトマトとほうれん草のオムレツ。

お昼の材料をアレンジして…何とかおつまみを持って行くと…

「唯ちゃん、お帰り~」

「美味しそう!!」って…笑顔いっぱいのみんなに迎えられた。

……………うん、大丈夫!!

先生から始まった繋がりだけど…

今は…唯の大切な人達だもん。

……………離れて行かない!

ずっと一人だったから……怖くなっただけだよね。

「うわぁ!!お姉ちゃんの肉じゃがだぁ~!!」

「おぉ~。男が喜ぶメニュー。
唯ちゃん、いつでも悠人の嫁になれるねっ!」

「違いますぅ~!!
これは尋のリクエストだから、先生にはあげないも~ん!!」

「こらっ、千尋!すみません………。」

保護者のように尋ちゃんをしかる和也さんは

慌てて先生の方に肉じゃがを寄せてる。

なのに……

唐揚げに箸を伸ばした梓ちゃんの手を叩いて

「これはオレの!!
唯ちゃんがオレのリクエストで作ってくれたんだから!」って…

尋ちゃんと同じように

さっさと自分の前にお皿を引く先生…

いっぱいあるんだけどなぁ~

お兄さんと和也さん………笑ってるよぅ。
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