キンダーガーテン 二   ~優しい居場所に~
先生はホントに、唯の気持ちが分かってるんだねっ。

色んな言い訳したけど…

心に一番引っ掛かってるのは…

自分の淋しさを、結婚っていう方法で逃げようとしてるってことなんだよね……。

先生のことが大好きなのに、利用してるみたいな気がして。

"うん。"って言えないの。

「あんまり深く考えないの。
オレっていう彼氏がいるんだから、もうちょっと頼って甘えなさい。
唯ちゃんは"甘えてる"っていうけど…
オレから見たら、自分一人で頑張ろうとし過ぎだよ。
もっとワガママになって
淋しい、辛い、悲しいって…文句言っていいんだからね。
そうされると"オレって頼りになる?"って嬉しいんだから。」

笑いながら撫でてくれる手は、いつも大きくて温かい。

「先生……ありがとう。」

ニッコリ笑った唯に負けないくらいの笑顔で

「ど~いたしまして。」ってポンポンと頭をたたかれた。
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