キンダーガーテン 二 ~優しい居場所に~
えっ??
……………………………。
一人取り残されて
不安に思いながら突っ立っていたら………
「唯ちゃん、おいで。」って……
ずっと聞きたかった声が聞こえてきた。
……………先生?
……………ホントに先生??
振り向いた先には
今日一日逢いたかった人がいた。
「おいで。」
一番聞きたかった言葉をもう一度聞くと
我慢出来なくて………駆け出していた。
天使の舞うこの場所で
先生と一緒に過ごすこの時間は……
二人をそっと見守ってくれる……四人からの贈り物。
「またあいつらに借りが出来たな。」
「ごめんなさい。
一人で答えを出さないで、先生に相談したら良かった。
"一緒にいない"なんて言ったから………
みんなに迷惑掛けちゃった。」
落ち込む唯に
「せっかく貰った時間だから、しっかり楽しもう!
四人は唯ちゃんを喜ばせたかったんだから…
いっぱい笑って、いっぱい写真を撮って
幸せな顔して帰ろう。」
「でも…バレたらって思うと……やっぱり怖い……。」
今を楽しみたい気持ちと、これからのことを考えて
頭の中がグルグルしてたら
「ねぇ、唯ちゃん。
バレたらバレた時って…思えない?」って
びっくりするような事を言う先生。
何度も首を横に振ると
「思えないかぁ~
まぁ、オレも出来たら今のままが良いけどね。
公表したら、ヤキモチは減るけど…
色々煩そうだしね。
でも…別に隠す必要はないけどね。」
「だって~離れることになったら…週末しか会えなくなるよ。
毎日一緒にいられないんだよ?」
必至に伝える唯に
「この間から気になってたんだけど…
前に園長が言ったこと…気にしてる??
恋愛禁止っていうの。」
「うん。」
「前にも話したけど
あれは、唯ちゃんのことが好きなオレをけしかけて
からかっただけだからね。」
「でも…唯がお仕事辞めるようになるって…」
「それも、寿退社。……結婚を言いたかっただけ。
主任もオレが唯ちゃんを好きなこと気づいてて
二人でからかったんだよ!
ついでに言えば、今オレ達が付き合ってること
園長は気づいてると思うよ。」
「ええっ!気づいてるって……園長先生??」
「うん。多分、主任も。
もしかしたら…他にも何人かは…気づいてるかなぁ?
コウだって、その内気づくかもね。」
「えっ……どうして??」
「う~ん。どうしてって…。
隠してるって思ってるのは…唯ちゃんだけかなぁ?
前にも言ったけど、唯ちゃんが隠し事って…
無理だよね。顔にも態度にも出ちゃうし…
半年前、あんなに怖がって近づかなかったのに
今なんて嬉しそうに飛んで来るからね。
唯ちゃんを構いたがるこの園のメンバーが
気づかない方が可笑しいよね。」
「……そんなぁ~」
「最初に戻るけど、隠す必要はないってオレは思うよ。
だから、唯ちゃんを好きになりそうなコウには
ちょっと牽制してたし…
まぁ、唯ちゃんに告白する時にバレる覚悟は
してたしね!」
もしかして
"覚悟が出来たから四人に話して良い"って言ったこと??
先生はあの頃から…色々考えてくれてたの?
……………………………。
一人取り残されて
不安に思いながら突っ立っていたら………
「唯ちゃん、おいで。」って……
ずっと聞きたかった声が聞こえてきた。
……………先生?
……………ホントに先生??
振り向いた先には
今日一日逢いたかった人がいた。
「おいで。」
一番聞きたかった言葉をもう一度聞くと
我慢出来なくて………駆け出していた。
天使の舞うこの場所で
先生と一緒に過ごすこの時間は……
二人をそっと見守ってくれる……四人からの贈り物。
「またあいつらに借りが出来たな。」
「ごめんなさい。
一人で答えを出さないで、先生に相談したら良かった。
"一緒にいない"なんて言ったから………
みんなに迷惑掛けちゃった。」
落ち込む唯に
「せっかく貰った時間だから、しっかり楽しもう!
四人は唯ちゃんを喜ばせたかったんだから…
いっぱい笑って、いっぱい写真を撮って
幸せな顔して帰ろう。」
「でも…バレたらって思うと……やっぱり怖い……。」
今を楽しみたい気持ちと、これからのことを考えて
頭の中がグルグルしてたら
「ねぇ、唯ちゃん。
バレたらバレた時って…思えない?」って
びっくりするような事を言う先生。
何度も首を横に振ると
「思えないかぁ~
まぁ、オレも出来たら今のままが良いけどね。
公表したら、ヤキモチは減るけど…
色々煩そうだしね。
でも…別に隠す必要はないけどね。」
「だって~離れることになったら…週末しか会えなくなるよ。
毎日一緒にいられないんだよ?」
必至に伝える唯に
「この間から気になってたんだけど…
前に園長が言ったこと…気にしてる??
恋愛禁止っていうの。」
「うん。」
「前にも話したけど
あれは、唯ちゃんのことが好きなオレをけしかけて
からかっただけだからね。」
「でも…唯がお仕事辞めるようになるって…」
「それも、寿退社。……結婚を言いたかっただけ。
主任もオレが唯ちゃんを好きなこと気づいてて
二人でからかったんだよ!
ついでに言えば、今オレ達が付き合ってること
園長は気づいてると思うよ。」
「ええっ!気づいてるって……園長先生??」
「うん。多分、主任も。
もしかしたら…他にも何人かは…気づいてるかなぁ?
コウだって、その内気づくかもね。」
「えっ……どうして??」
「う~ん。どうしてって…。
隠してるって思ってるのは…唯ちゃんだけかなぁ?
前にも言ったけど、唯ちゃんが隠し事って…
無理だよね。顔にも態度にも出ちゃうし…
半年前、あんなに怖がって近づかなかったのに
今なんて嬉しそうに飛んで来るからね。
唯ちゃんを構いたがるこの園のメンバーが
気づかない方が可笑しいよね。」
「……そんなぁ~」
「最初に戻るけど、隠す必要はないってオレは思うよ。
だから、唯ちゃんを好きになりそうなコウには
ちょっと牽制してたし…
まぁ、唯ちゃんに告白する時にバレる覚悟は
してたしね!」
もしかして
"覚悟が出来たから四人に話して良い"って言ったこと??
先生はあの頃から…色々考えてくれてたの?