キンダーガーテン 二   ~優しい居場所に~
「ねぇ~唯ちゃん。
絶対ないことだから……心配しないでね。
"もしも"だからね!
………もしも"付き合うなら辞めて下さい"って言われたら…
結婚しよう。
オレは…何があっても離れないし、離す気はないから。
………安心して。
たとえ仕事が別々になっても
帰って来る所は同じにするからね。
隠すことで……不安にならなくて良いよ。
咲先生やコウにも、ハッキリ言えるから。
オレは…唯ちゃんが笑っててくれたら良いんだからね。」

……先生。

先生は…唯が一番欲しい言葉をくれるね。

………守ってくれる。

「うん!」

にっこり笑って答えたら

「よし!」って頭をポンポンして

「旅行に来て、一番良い笑顔が見れた。
これで四人にも合格が貰えるかなぁ~?
実はね、
今朝"彼女を泣かすな!"って…
メチャクチャ怒られたんだよ。
ホント………唯ちゃんは愛されてるからね。」

ホントだね。

すっごく大切にしてもらってる。

どうして皆がこんなにしてくれるのか不思議だけど

愛されてるのは…十分感じてる。

先生や四人、園長先生や周りの沢山の人達にも。

迷惑ばかりかけて、申し訳ないのに…

「それでは、外にも行ってみますか!
四人が庭園もキレイだって、情報をくれたから。
沢山見て、二人の思い出をいっぱい作って
お礼を言おう!」

「うん。…先生、ごめんね。」

「"ありがとう"でしょう?
さぁ~行くよ。」

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