キンダーガーテン 二   ~優しい居場所に~
「……って……。唯ちゃん、ずっと…………一人だった?……………。」

うなずく唯に

はぁ~っ…………。って大きなため息を吐いたと思ったら

「あぁ~!!…………!!
ホント……なにやってんだよ!!
………あぁ~っ!くそっ!…………。
ごめん、ちょっとイライラして運転出来そうもないから
………車……止めるね。」

怒ってることを隠さないなんて………初めて。

少し荒めな運転が、先生の怒りを表している。

小道に入って車を止めると

「あぁ~!くそっ!……何で………。」

イライラしてる先生に、申し訳なくなる。

「………先生、怒ってる?………」

「うん、……………凄く。」

やっぱり…デートでする話しじゃなかったよね………。

さっきまで、あんなに笑ってたのに……

何で話しちゃったんだろう?

……何やってんだろうって思うと……

前がだんだんぼやけてくる。

こんな事で泣いたらダメなのに……

唇を噛んで、俯いて堪えていたら

フワッと頭に…温かさが包み込んだ。
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