キンダーガーテン 二   ~優しい居場所に~
「ねぇ~先生。グラスって…5個くらいあった方がいい?」

やっと念願の売り場に着いて

さっきまでの出来事は、頭からすっかり消えちゃった。

「えっ!?そんなに割るつもり??」

ニヤっと意地の悪い顔をして、からかってくる。

「違います~。
この間みたいにお兄さん達が来られても困るから
多目の方がいいかな?って思ったんです。」

プゥって、頬を膨らませて抗議したら

「それは大丈夫!今まで誰も来てないから。
あぁ!でも…これからは、唯ちゃん見たさに来るかも。
それに四人だって遊びに来るかもしれないし……
やっぱり、10個買っとこう!」

……えっ!四人を呼ぶこともあるの??

びっくりした顔をしてたら

「まさか唯ちゃんのいない時に呼ぶと思ってない?」

……………そう思ってました………。

なんて言えないから…首を横に振って誤魔化したら

「……どうだか。
オレって…どれだけスケベに思われてんだろう。」って

睨まれちゃった。

エヘヘ…ごめんね。
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