キンダーガーテン 二 ～優しい居場所に～

「あの…私、唯さんとお付き合いさせて頂いております…
森　悠人です。唯さんとは、同じ職場で知り合い……
半年前から、お付き合いさせて頂いてます。
ご挨拶が遅くなりまして、申し訳ありません。
お付き合いの日は、まだ浅いのですが、
お互い真剣で、ゆくゆくは結婚をしたいと考えています。」

「それで？
唯はまだ、結婚しないと言ってましたが？」

「はい。今日お邪魔させて頂いたのは
結婚のお許しではなくて…
それはまた、改めてお願いに伺うことになると思うのですが……
今日のところは…お付き合いをお許し頂きたくて……」

「許しと言っても…
もう半年も、付き合っているのでは？？」

冷たい言い方に、ドキドキしてたけど……

お父さんの言うことは、もっともで

唯も先生が、何を話しに来たのか分からないから

口が挟めずにいた。

「はい。遅くなりまして、本当に申し訳ありません。
……あの、不躾な事は…十分分かっているのですが。
今日は、ご両親に聞いて頂きたい事が有りまして…………。」

そう言うと、先生はゴクリと唾を飲み込み。

一段と姿勢を正して、お父さんの顔を見つめた。