キンダーガーテン 二   ~優しい居場所に~
「お~い。唯ちゃ~ん、起きてる~??」

「…………うん……………おきてる………よう~……」

「ねぇ~唯………ちゃ~ん。」

「…うん……う…ん。おき…て…るよ。」

「寝てるよ。」

先生のからかう声が少し遠くから聞こえる。

「ねぇ~唯ちゃん。
この間言ってた……お願い事……。
今日、使ってもいい?」

「……うん……う…ん。……いい……よぅ…。」

「だったら…今日は一緒に寝よう。」

「……うん。………いいよぅ……。」って

答えたような…違うような…

よく……分かんない…………。

…………………………………………………………………。


朝、目を覚ましたら

先生の肩に頭を預けて、二人仲良くソファーに座ってた。

…………先生と一緒に寝たの?

まだ頭の目覚めていない唯に

「おはよう」

先生は優しく微笑んで、頭を撫でてくれた。

気持ちいいなぁ~

もう少し……このままでいたいなぁ~。

抱き寄せられる体に体重を預けて……

もう一度瞼を閉じた。

「気持ち良さそう。」

耳元で笑う先生の声が近すぎて……

先生~くすぐったいよう。

後ちょっと…もう少し…

このまま寝かせてね………。
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