キンダーガーテン 二 ~優しい居場所に~
尋ちゃん
「ただいまぁ~」「お邪魔します。」
遅くなったことに後ろめたさを感じて…
少し小さめの声で挨拶しながら、玄関のドアを開けると
「貴様!!」
お父さんの怒鳴り声が聞こえた。
…………?!…………!!!
二人で顔を見合わせて、慌てて入って行くと
リビングでは…真っ赤な顔で怒鳴ってるお父さんと
隣でオロオロしているお母さん。
向かいには、不貞腐れてソッポを向いてる尋ちゃんと
「すみません」と土下座をしてる和也さんの姿が目に入った。
………多分、高校生の時から付き合ってたことかなぁ?
それも…担任の先生だから……
「お邪魔します。」
先生の声に「あぁ~。いらっしゃい」と
少し冷静になるお父さん。
「お姉ちゃん聞いて!!
和君が挨拶したら…いきなり怒鳴りつけたんだよ!」
興奮気味の尋ちゃんを見てたら
何だか可笑しくなってきて…………
うふふ………あはっ………あははは………
思わず笑ってしまったの。
急に笑い出す唯にみんな呆然。
先生が頭を撫でてくれて……
お母さんがガーゼのハンカチを渡してくれた。
あっ……………泣いてるんだ………。
ポロポロ落ちる涙を……
誰一人声もかけずに眺めてて……
先生の手だけが……ポンポンと音をたててる。
遅くなったことに後ろめたさを感じて…
少し小さめの声で挨拶しながら、玄関のドアを開けると
「貴様!!」
お父さんの怒鳴り声が聞こえた。
…………?!…………!!!
二人で顔を見合わせて、慌てて入って行くと
リビングでは…真っ赤な顔で怒鳴ってるお父さんと
隣でオロオロしているお母さん。
向かいには、不貞腐れてソッポを向いてる尋ちゃんと
「すみません」と土下座をしてる和也さんの姿が目に入った。
………多分、高校生の時から付き合ってたことかなぁ?
それも…担任の先生だから……
「お邪魔します。」
先生の声に「あぁ~。いらっしゃい」と
少し冷静になるお父さん。
「お姉ちゃん聞いて!!
和君が挨拶したら…いきなり怒鳴りつけたんだよ!」
興奮気味の尋ちゃんを見てたら
何だか可笑しくなってきて…………
うふふ………あはっ………あははは………
思わず笑ってしまったの。
急に笑い出す唯にみんな呆然。
先生が頭を撫でてくれて……
お母さんがガーゼのハンカチを渡してくれた。
あっ……………泣いてるんだ………。
ポロポロ落ちる涙を……
誰一人声もかけずに眺めてて……
先生の手だけが……ポンポンと音をたててる。