ねぇ、君と恋がしたい。
砂菜とは小森砂菜。
広大の幼馴染の女子で同じ2-7だ。
俺は話したことないけど、広大が「砂菜がね、砂菜ってさ、砂菜だからー」とうるさいので十分過ぎるほど知っている。
自己紹介もしたことがないのに下手すると、普通に話しかけられるぐらいだ。
顔も知らない奴にいきなり馴れ馴れしく話しかけられたら怖いわ。

「え、なに?広大、私のこと呼んだ?」

俺たちの話し声が聞こえたらしく、小森が俺の机の近くに来た。

「え、あ、いや、ほら!!雄輝が砂菜と同じ班になりたいって言ってて!!!」

いや、言ってねぇよ。巻き込むなよ、

そんな気持ちを込めて広大を睨むと気まずそうに目をそらした。

「え、佐野が?まぁ別にいいけど。桃菜もいるけどいい?」

「いいいい!!全然いい!!」

あ、結構あっさりと話進むんだな。
小森、俺の名前知ってたのか。と、遠足とは別の方向に関心していると、後ろの席の白田に話しかけられた。

「佐野くん大丈夫?もしかして体調悪いの?」

こんなに心配される顔をしていると、ぼうっとしてただけなんていえなくて、

「あぁ...大丈夫だよ。」

心配させてなんかごめん...

「おお!ちょうどいいとこに来たぜ白田!!俺たち4人で青春のスタートだ!!!」

広大ほんと、調子いいよなぁ、

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