I didn’t know what true love was until I met you.





ゆずとは高一の時同じクラスだったのだが、二年生になり離れてしまった。




だから私にとっては登下校の時間とたまに会える休み時間がとても幸せな大切な時間だ。


今日もたわいもない話をして楽しい通学時間だった。









学校へつくと私のことなんかどうでも良さそうなクラスメートと退屈な授業でとても長く感じられる1日だった。








そんな学校も終わり、ゆずとの帰り道。










このあと翠を迎えに行ったらあの家に帰らなくてはならない

あの、息ができないような家に





そんなことを考えていたら

「…朔、」

「っ、な、なに??」

ゆずが心配そうに私を呼んだ




ダメだ、暗いことなんか考えるんじゃないバカ朔。

ゆずにきらわれてもいいの?

自分を責めていると、ゆずからまたもや名前を呼ばれた。


「朔、」

「ん?」

「なんか悩み事、あるでしょ」




ドキリとした

でも平常心を必死で保つ。

「…何言ってるの?この明るさが取り柄な大野朔が悩み事なんてあるわけないじゃん〜」

満面の笑みで答えた。


…なのにゆずは真剣な顔をして私を見つめる



「私、知ってるよ?朔がずーーーと何かに悩んでること。1年の時から。
何かあるなら言って?心配なの…」

泣きそうになった。

私はこんなにも心配してくれて、私の悩みにも気づいてくれる友達がいてくれるなんて

なんて幸せものだろう。






…でも言えない。言うのが、















…怖い。
< 4 / 11 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop