君の隣で眠りたいーー
今の結城の目からは、殺気や邪悪なモノは感じない。


「それとさあ、好きになっちゃったんだ。


君のことーーー。


昨日から、眠れないほど忘れられない」


可愛くて仕方ない、と付け足す。


「はあ!?


ふざけんなよ、美心は俺のだ。


誰にも渡さないから。


美心行くよ」


青くんが私の腕を掴み歩き出す。


私は追いかけるのに、精一杯。


ガシッーー


結城が美心の手を掴んだ。



「覚えといて、俺の気持ちーー


まじだからーーッ」


怖いはずが、今はドキドキしかない。


なにも言わない私に、ピストルで打つ真似をする結城。


刻龍 総長が転校したことが後に分かったのは言うまでもない。


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