君の隣で眠りたいーー
「どうぞ」


棒読みな古都に連れられ、ついた先は本当に景色のいい最上階。


なんで、高校生が一人でこんないい部屋住んでんだよ。


思ったが、言うまい。

負けた気がするから。


「部屋こっち、どうぞゆっくりしてて」



そうして、ニヤリ、と笑う古都。


その不気味な笑顔の意味を知るのは、それからすぐ後。


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