不倫
「谷口君は決して愚痴をこぼさなかったけどずっと我慢してたと思います。
思えば小学校の時、
イジメの濡れ衣着せられた時だって、
あいつはグッと堪えてましたからね。」
「え?」
「・・え?」
「今・・なんて?
イジメの濡れ衣着せられた?
それって同じ通学団の女子をイジメてた話ですか?」
「江藤さんよくご存知ですね。
これも誰かに聞いたんですか?」
「はい。事実は違うんですか?」
「谷口君はその件に全く関わってなかったんですよ。
だってあいつ、帰りはずっと俺達と一緒に帰ってましたから。」
「・・どういうことですか?」