不倫




“ブオォォオオン!!”


薄れゆく意識の中、過ぎ去ったはずのバイク音が再び聞こえてきた。


引き返して・・来る・・・・?



「・・ウォォ・・。」


半身を起こし、最後の力を振り絞って、
抱えていた鞄を右手に持ち、

とにかく思いっきり投げた。


・・・塀を跳び越え、
どこかの家の中に入っていく・・。






・・・・頼・・・誰か・・・それを・・・・

友の・・真田・・元・・へ・・。










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