不倫
「江藤・・・。」
死亡推定時刻とほぼ同じ時間、
電源を切っていたスマホには、
江藤からの着信履歴があった。
俺に・・何を伝えたかったんだ・・。
・・俺に助けを求めたのか・・・?
風間警部の指揮のもと、
捜査が進められているが、
それを黙って、
指をくわえながら待つつもりは毛頭無い。
必ず・・捕ま・・
「・・君。真田君。」
「・・ん?」
肩を叩かれると、
早苗が俺のデスクに来ていた。
「大丈夫?」
「・・大丈夫じゃない。」
「ごめん・・そうだよね。
真田君に面会したいっていう人が来てる。」
「俺に?誰だ?」
「え~っと・・・小室さんだったかな。
知り合い?」
「・・・・・・小室さんか。分かった。」