不倫


“ガチャリ”

俺がいる部屋の扉が開けられると、
鑑識の長野さんが入ってきた。


「長さん。どうでした?」


「一致したよ。

凶器の包丁、
部屋中にあった指紋。

今あそこに座っとる男の指紋と一致した。」


「そうですか。」


「決まりだな。」

長さんは資料を渡してくれると、
すぐに部屋をあとにした。



さて・・・あとは・・・


再び取調室へ目を移すと、
ちょうど小西が切り出す所だった。


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