不倫





―――――――― 


トイレを済ましてから給湯スペースへ向かうと、

既にそこにいた早苗が紙コップを差し出してきた。


「お疲れ様でした。
取り調べの後は砂糖1個多めだったよね?」


「ありがとう。」



早苗は隣接する部屋からマジックミラー越しに、先程までのやり取りを観察していた。


「どう思う?」


受け取ったコーヒーを一口飲むと、
早速見解を求める。


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