不倫
店員にランチセットを頼んだところで、
既に笑顔から真顔に切り替わっていた真田を見る。
「で?何を調べればいいんだ?」
「いつも悪いね。
この事件についてなんだけど。」
真田はA4サイズの紙が何枚も重なった“捜査資料”を取りだした。
「・・・・・これは・・あぁ・・。
会社員の男が高校時代の同級生を刺し殺したやつか。
犯人は自首してきたんだろ?」
資料を全て読むまでもなく、
つい最近発生した事件ということもあり、
記憶がすぐに反応した。