不倫
「今日も暑いですねぇ~。外に出るだけで熱中症になっちゃいますよ。」
「確かに。・・・・・お、いた。」
大きな公園があったので突っ切って遊歩道に出ると、
柵に前屈みにもたれて、川のせせらぎを見つめていたミカを発見する。
「奥様、こんにちは。」
「・・・真田さん・・・。こんにちは。」
俺の隣に立つ小西をスルーした所を見ると、この前の容疑者扱いがやっぱり嫌だったのかな。
「先程家まで伺ったら、こちらに散歩に来ているとお母様から伺ったので。」
「・・・ずっと部屋に閉じこもってても・・この子に良くないと思って・・散歩に出掛けてました。」
ミカは自分のお腹を優しく触る。
「熱中症には気をつけて下さいね。」
「はい・・。ありがとうございます。
・・今日は・・?」