人色-hitoiro-

お風呂からあがると
阿久津くんがドライヤーで
私の服を乾かしていた。
その姿が少し可愛くて私は笑った。

奏「何笑ってんだよ。」

伊織「何か面白くて。」

不機嫌そうな顔をしながら
ドライヤーのスイッチを切ると
私の服を放り投げた。

奏「もう腕、限界。」

そう言いながら阿久津くんは
ベッドに寝転がった。
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