人色-hitoiro-

奏「俺もここで人待ってるから。
九条くんが来るまでなら
別にいいでしょ。
何時なの?待ち合わせ。」

伊織「17時。‥もう30分過ぎてるけど。」

奏「そっか。いつまで待つの?」

伊織「京夜が来るまで。
‥てか、関係ないでしょ!
根掘り葉掘り聞かないでよ。」

奏「‥うん。」

口を開いては言葉を飲み込み
なかなか言い出せなかった。

だって、伊織ちゃんは
憎いくらい、いい顔で
九条くんの事を待っていたから。
< 132 / 746 >

この作品をシェア

pagetop