人色-hitoiro-
奏「伊織ちゃんは九条くんの事が
好きな訳じゃないと思う。
12年間も九条くんの事を想い続けてる
一途な自分が好きなんだよ。
昔から俺は現実主義者だから。
リアルな事しか信じない。
そろそろ現実を見なよ。」
伊織「そんなはずない!絶対!
信じ続けて頑張れば思い描いた
未来になるかもしれないじゃん!
京夜の隣は京夜のバイクの後部座席は
ずっと私だけの指定席だと思ってた。
これからも変わらないって思ってた。
でも、違う。今は別の人がいる。
だったら、その場所は自分の手で
奪い返すしかないでしょ?」
伊織ちゃんになら心の中を
見せてもいいと思ったんだ。