人色-hitoiro-
京夜の幸せを邪魔していいはずがない。
いくら空気が読めなくても
いくら京夜の事が大好きでも
人の不幸を願う人間にだけは
なりたくなかった。
これ以上自分を嫌いになりたくなかった。
傷付くのに傷付けて
お互い何のメリットもない。
木崎さんの言う通りだった。
京夜が幸せになれるのなら
私自身を嫌わないで済むのなら
邪魔なのは私の気持ちなんだ。
好きって気持ちが邪魔なんだ。
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