人色-hitoiro-
でも、阿久津くんのその瞳は
どことなく京夜に似ていた。
奏「ただ、ボールを追いかける。
それだけの事で俺は救われる。
大会で優勝したって東京代表に
選ばれたって人生は何も変わらない。
それでも、俺はバスケが
好きだから逃げ出さなかった。」
伊織「そっか。」
奏「九条くんがあのままバスケを
続けていれば、俺が東京代表に
なる事はなかったよ。
俺は九条くんの代わりだったから。」