人色-hitoiro-
伊織「うん。うまい!!」
京夜「お前、もっと
女の子らしく食えよ。」
伊織「いいの!
焼きそばは頬張らなきゃ
美味しくないんだから!」
私を見ながら笑う京夜。
こんなにも楽しいのなら
もっと早く京夜に会っておけば
よかったと後悔した。
伊織「ねぇ、京夜。元気だった?
寂しい思いしてなかった?
私、今年も京夜と一緒に行きたい所
いっぱいあったの。でも、木崎さんに
悪くて· · ·誘えなくて· · ·」
私なりに気を遣ったつもりだった。
でも、京夜は顔を歪めた。