人色-hitoiro-

彼女が隣にいると言うのに
外で降り出した雨音を聞いて
全く別の事を考えていた。

伊織をあんな場所に残してきて
大丈夫だろうかと心配になった。

変な奴に着いて行ったりしないか。
余計な事に首をつっこまないか。

気になり始めると伊織の事が
どうしようもなく心配になって
目の前で笑う木崎の事なんて
考えられなくなった。

京夜「木崎、ちょっと
電話かけてきていいかな?」

華純「うん。」

リビングから離れ
俺は伊織に電話をかける。
だけど、伊織は出なかった。
ものすごく嫌な予感がしたんだ。
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