人色-hitoiro-

俺は何を言おうとしたんだろう。
涙を流すいおをどうしたかったんだろう。

涼介「俺が‥いつでも聞いてやる。
毎日でも、付き合うからさ。
だから‥‥元気出せよ。」

伊織「ありがとう。
涼ちゃんは優しいね。」

いおの笑顔を見た時に
胸の奥が苦しくなった。

俺はいつも何かが喉の奥の方に
つっかえている。

その正体は分からない。
だけど、多分知らなくていい。
< 297 / 746 >

この作品をシェア

pagetop