人色-hitoiro-
伊織「皆、自分勝手だよね。
人に想われるのって
すごく幸せな事なのに
だけど、やっぱり好きに
なれなきゃ意味ないって思う。
でも、自分の想いが
届かないとどうして私じゃ
ダメなのって思ってしまう。
自分も同じ事してるのにね。」
阿久津くんは転がったボールを
拾い上げ今度は私を見てくれた。
奏「仕方ないよ。
皆の想いが100%叶ってしまえば
人は恋をしなくなると思う。」
伊織「どうして?」