人色-hitoiro-

伊織「私は意気地なしだった。
自分が伝えたいと思った時に
京夜に気持ちを伝えれば
京夜は自分の元へ来てくれるって
高を括って試合に勝った木崎さんを
認めてあげられなかった。」

奏「やっぱり俺には
伊織ちゃんの考えてる事は
まるで分からない。」

伊織「私はずっと前から
スタメンにすら選ばれてなかった。
そんな事にも気付かずに頑張って
戦ってる人なんかよりも私が
一番になれるって本気で信じてた。
見下して馬鹿にして· · ·最低だった。
でも実際、コートに立ってみたら
私は何にも出来なかったよ。」

知ってたよ。そんな事。
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