人色-hitoiro-

伊織「打ってみたよ。
でも、ダメだった。」

奏「まだ一敗じゃん。」

伊織「阿久津には沢山助けられたよ。
でも、阿久津くんの言う通りに
しなきゃ良かったって
後悔した事も沢山あった。」

奏「そう。」

伊織「もしも、今度もダメだったら?
二戦二敗になったって
阿久津くんには関係ないでしょ?」

奏「そうだね、関係ない。
伊織ちゃんがもう一度九条くんに
告白してフラれても俺は慰めない。
あの日のように迎えにも行かないし
雨に濡れながら泣いてても知らない。」
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