人色-hitoiro-

奏「だから、伊織ちゃんも
悩めばいいんじゃない?
後悔するのはもっともっと
後でもいいと思う。」

伊織「え?」

奏「俺の隣は‥伊織ちゃんが
思うほど悪い場所じゃないと思う。」

オレンジ色に照らされた
伊織ちゃんの綺麗な瞳から
一筋の涙が流れた。

伊織「‥何で‥‥それ‥。」

奏「何度も言わせないでよ。
伊織ちゃんの事なら何でも知ってる。」

そっか。参ったな。
伊織ちゃんは涙目さえも
裏切らない人なんだ。
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