人色-hitoiro-


京夜「は?」

奏「先に踏みにじったのは
九条くんの方でしょ。
それなのに、伊織ちゃんを
責めるなんてお門違いだよ。
伊織ちゃんがどんな気持ちで
毎日過ごしてるのか‥
本当に分かってるの?」

京夜「‥‥伊織は‥昔から
流されやすい奴だから‥‥
それでいてバカだから‥
勘違いしてるだけなんだよ。
伊織は俺が好きな訳じゃない!
可哀想な俺が好きなんだ。」

阿久津はやっぱりもう一度
呆れた表情を浮かべた。

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