人色-hitoiro-

~阿久津side~


地面に跪いた九条くんは
俺に向かって言葉を続けた。

京夜「俺は伊織の事が嫌いなんだ。」

こんな事を平然と言う
九条くんの事をやっぱり
俺は好きにはなれない。

365日ずっと一緒にいたくせに
嫌いだなんてあり得ない。

離れるタイミングくらい
いくらでもあったはずだ。
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