人色-hitoiro-

1人が嫌いなくせして
1人になりたいと思う俺は
阿久津の言う通り
やっぱり矛盾している。

京夜「俺は大丈夫だから。
今は1人にしてくれないか?」

華純「うん。分かった。」

木崎がどんな表情をして返事を
したのかは分からない。
でも、知りたいとさえ思わなかった。

遠ざかる足音を聞きながら
俺は立ち上がり学校を出る。
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