人色-hitoiro-

京夜を救いたい。笑って欲しい。
その一心で言った言葉を
京夜は否定した。
私たちの19年間はたった一言で
なくなってしまった。

京夜はずっと私の事を
無責任な奴だと思っていた。
胸が苦しくて、悲しくて
叫ばずにはいられなかった。

だけど、私が叫んだ事によって
阿久津くんを悲しませてしまう。
< 373 / 746 >

この作品をシェア

pagetop